ttp-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" /> 2017年06月 - 行政書士円たけしからの手紙

書評 その3 [みんなが欲しかった判例集]

前略

  行政書士試験で問われる判例は一体どのくらいあるのでしょうか?H28年度試験では、60判例以上が問われました。
判例の勉強の仕方を技5「判例知識の整理法 その2」http://tkskikaku.jp/blog-entry-45.htmlでも触れました。 400ほどの判例を抑えるべきだということを申し上げ、自分でまとめることが大事であるとも言いました。
判例収集の素材は、過去問だとも申し上げましたが、過去問から1つ1つの判例をピックアップしてゆくのは骨が折れる作業かと思います。素材として手っ取り早いのは、行政書士試験用の市販の判例集かと思います。ここで2つの本を紹介します。

1. (1)タイトル:みんなが欲しかった! 行政書士の判例集 2017年度 
  (2)出版社:TAC出版
  (3)定価:  2,808円(税別)

2.(1)タイトル:平成29年版パーフェクト行政書士 重要判例集
  (2)出版社:住宅新報社
  (3)定価:  3,132円(税別)

 前者の「みんなが欲しかった!行政書士の判例集」は、判例数約450で、試験対策用に判例を絞り込んだものとなってます。解説はしっかりとしてコンパクトにまとまってます。一方、後者の「平成29年版パーフェクト行政書士 重要判例集」は、判例数が1100ほどあり、網羅するだけの十分なものとなってますが、より判例六法などの近い形態のものとも言えます。

 おすすめとしては、前者の「みんなが欲しかった!行政書士の判例集」約450判例をベースに、予備校の答練、模試等で適時肉付けするのが効率的かと思われます。ただし、くれぐれも注意していただきたいのは、判例の研究家にならないことです。読み込むと面白いのですが深入りは禁物です。重要度は、条文の次に位置し、超えることはありません。特に民法は条文の補強のためにあるといって過言ではありません。判例がどの条文の理解のためにあるか常に意識して判例学習に取り組んでいただきたく。

草々

書評その2 「小さな習慣」

前略

 以前心(4)習慣の力を見方につけるhttp://tkskikaku.jp/blog-entry-29.htmlで私が申し上げていましたように勉強することを習慣化すると楽になれることお話しいたしました。

 現在6月下旬、今年の試験まで5か月を切りましたが、やはり大事なのは8月以降の追い込みに向け、現在は習慣化した学習を継続するのみです。単純作業をこの2カ月でやり切ることがその後の追い込みで活きてきます。

 私も経験上ある程度つかんでいましたが、よりわかりやすく理論的に習慣の力を説いた本がこのほどダイヤモンド社より出版されました。筆者のスティーヴン・ガイズは、「小さすぎて、ばかばかしいと思う行動が、大きな結果を生み出す!」として、小さな習慣がやがて大きな変化をもたらす心理的プロセスや習得プロセスを書いてます。あくまでもヤル気が大事だなんていう世によくある自己啓発本でないところが評価できます。

 勉強の合間に息抜きで読むのに悪くない本です。でも皆さんは、すでに勉強が習慣化していることを祈ります。

1.タイトル:小さな習慣
2.著者 : スティーヴン・ガイズ
3.出版社: ダイヤモンド社
4.定価  : 1,400円(税別)

草々
 

技(5) 判例知識の整理法 その2

前略

 この時期過去問を解くのに邁進されている方が多いと思います。問題をときながら法令をおさえてゆく。どんどんやっていただきたいと思います。一方でおさえなくてはいけない大事な知識、それは判例です。

 以前、「技(5) 判例知識の整理法」http://tkskikaku.jp/blog-entry-26.htmlで紹介させていただいたように少々面倒かと思われるかもしれませんが、ぜひ、Excelでの自作の判例ポイント集を作成してほしいと思います。判例は400ほどと申し上げましたが、主におさえなかればいけないのは憲法と行政法の判例です。民法の場合は、条文とのセットと考えることができ、理解すれば判例自体をきっちりと覚えていなくても問題を解くことができるものがあるからです。

 では具体的にどこから判例を集めてくるのか。それは、まずは、過去問からです。過去問の解説より判例を確認。判例六法、行政書士試験六法等で逆引きします。あくまでも自分のことばで(1)争点、(2)結論、(3)結論にいたった理由の3つをまとめるのです。このまとめの過程で頭に確実に記憶が残りますし、今後集中的に行う記述式の訓練になるのです。あと、。新判例への対処ですが、これに関しては、予備校の答練、模試で出たものを追加することで補強を図ります。
 
 それでもまとめる時間がないという方、市販の判例集を使うということになります。いくつか出てますね。後で推奨したいと思います。

草々

過去問肢の論点

 前略

  前回は基本肢は、大体1,200肢あり、7月末までにはつぶしておくようにと申しあげました。
  しかし、本年度の合格を狙うのであれば直前期をはずして9月いっぱいまでは、法令に関する行政書士試験を網羅する基本論点を可能な限りつぶしておいていただきたいと思います。論点数はどれくらいかといいますと約2,000肢相当です。

  2,000肢というとどれくらいか。過去問10年分の5肢択一ですと、計2,000問(10年間 x 5肢 X 40問分)です。では、過去問集10年間をやればいいのかといいますと、重複論点がありますのであまりよろしくない。ここで良い問題集があります。

・2017年度 合格革命 行政書士 肢別過去問集(早稲田経営出版) 880ページ

・2017 みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集(TAC出版) 648ページ

  合格革命の方がボリュームはあり、論点が多いといえます。こなせそうだと思う方を選んでください。私のときは、合格革命(旧Advance) の方でした。昭和62年以降の問題の重複を削除し、掲載してあります。これを電車に乗ったら必ず解くことを日課にしてました。肢別問題集はコンパクトでどこでも持ち運びできますのですきま時間を利用して行うものとしてはもってこいの教材です。是非、お試しください。(欄外にリンクを貼っておきます)

草々

技(9)5肢択一問題攻略と訓練法

前略

 具体的な5肢択一問題の攻略法を今まで述べてきましたが、もう一度マクロに戻ってポイントを整理したいと思います。

1.大問と肢のそれぞれのテーマ

 5肢択一問題は、肢それぞれが個別論点を直接問うものであるのに対し、大問(5肢全体)も何を問いたいのかテーマが決まっていると申し上げました。大問は、総じて法律論点の基本(例:民法上の共有の概念)を問うものですが、法律の基本を問う仕方が問題によって異なります。ずばり、正誤一肢選択問題で正解肢自体が基本事項を問うものもれば、不正解肢が基本事項を問うている問題もあります。また、正誤組合せ肢選択問題で、基本3肢(難易度で言えば普通肢と易肢)で残りの2肢を難肢に設定するかといったものとなります。

 ずばり正解肢自体が基本事項を問うものであれば、その問題は全体として難易度の低いものとなり、残りの2肢に正解肢が含まれていてそれぞれが難肢で構成されているとすればその問題の難易度は高いものとなります。

2.大問と個別肢をそれぞれ意識して行う訓練

 上記のように大問は個別肢の集まりであり、肢それぞれを全て解けるようになれば全体も自ずとして正解にたどりつきますが、満点を取ることを狙うにはあまりにも勉強時間が足りません。 5肢のうち、基本肢3肢(難易度に分ければ普通肢と易肢)を正解できるようにすることを目指します。これが基本を固める勉強です。

 5肢のうち、3肢が基本と申しました。となると、論点大半をカバーするには少なくとも過去10年間は問題をさかのぼらなくてはなりません。その10年間には重複論点もあります。ここでいったん重複論点を考えないとすれば、下記計算が成り立つのではないでしょうか?

 法律5肢択一問題40問/年 X 5肢 X 3/5 X 10年間 = 1,200肢

1,200肢がまず正誤を間違えないレベルで解けなければいけません。 これをまず7月いっぱいまでに十分に行っておく必要があります。1,200肢相当でまとまっている肢別問題集については良いものを見つけたので欄外の「読んでみてはいかが?」ですすめておきます。興味あれば後でみておいてください。

 この基本が固まったら(または、同時並行で)、大問のテーマを見つける訓練を過去問で行ってください。難易度のバラバラな過去問を基本が固まらずに、いっしょくたに説いてはいけないのは、こういった問題の作り方をしている背景からです。難問とされている意味がよくわからないからです。基本を固めると、難問であっても、あーこれが最後の2肢だなって解いているうちに思えるようになります。こうなってはじめて8月以降の答練や模試が活きてくるのです。

草々



 

技(8)タイプ別問題攻略法 その2(正誤組合せ肢選択)

前略

 前回に続いての5肢択一問題のもう1つのパターンである正誤組合せ肢選択問題を、やはり、「技(7)問題分析その3 」
http://tkskikaku.jp/blog-entry-39.htmlで扱ったH28-問29を使い説明します。

1.問題のテーマ

 これは問題のパターンに限らず言えることがあります。すべての問題にはテーマがあります。5肢選択式であれば、各肢で問いたいこと(論点)があることはわかりますよね。一方で、各問題毎にもテーマがあります。行政書士試験の問題は、全般的に言って法律の基本を問うものです。では基本とは何でしょうか?

2.H28-問29の問題のこころ

 ずばり結論から申し上げると、H28-問29の問題では、「共有にかかる基本が理解できていますか?」ということを問うてます。
前回分析した肢別でどのような知識を必要とするのかに、肢別の難易度情報を加えてみます。
 問題は正しいものの組み合わせはどれか(5つの肢のうち正しい肢2つを選べ)ということを聞いてます。

 肢ア 判例 (×) :  普
 肢イ 判例  (○) : 難
 肢ウ 条文 (×) :   難
 肢エ 条文  (×) :  易
 肢オ 条文  (○) :  易

 難易度情報を加えると難肢2つと、普通肢1つ、及び易肢2つに分かれてます。肢エと肢オは条文又はテキストをしっかり読んで理解できている方であれば正誤の判定は比較的容易であったと思います。これで2つの肢は切れ、1つが正肢ですので残りの3つより1つ正肢を見つける作業となります。

 次の検討です。肢アです。
 
DがA、BおよびCに無断で甲土地上に乙建物を建てて甲土地を占有使用している場合、Aは、Dに対し、単独で建物の収去および土地の明渡しならびに土地の占拠により生じた損害全額の賠償を求めることができる。(×)->最判昭51.9.7)
 「共有にかかる土地が不法に占有されたことを理由として、共有者の全員又はその一部の者から不法占有者に対してその損害賠償を求める場合には、共有者は、それぞれその共有持分の割合に応じて請求をすべきものであり、その割合を超えて請求をすることは許されない。」

 損害全額の賠償請求できないのは、それぞれ持分があり、金銭賠償請求権は可分債権となるからです。判例をずばり知らなくても持分とは何かをよく理解できている人であれば誤肢とできたと思われます。

 残りは2つの肢、イとウです。

 肢イについては前回解説しましたので詳細は省略しますが、判例をしらないで正解を導きだすためには相当な類推と法的思考力が必要な問題でした。検討段階では、?といったんつけておいて、肢ウです。

 Fが賃借権に基づいて甲土地上に乙建物を建てた場合において、A、BおよびCが甲土地の分割協議を行うとするときは、Fに対して分割協議を行う旨を通知しなければならず、通知をしないときは、A、BおよびCの間でなされた分割の合意は、Fに対抗することができない。(×)->民法第260条1項2項
「共有物について権利を有する者及び各共有者の債権者は、自己の費用で、分割に参加することができ、参加の請求があったにもかかわらず、その請求をした者を参加させないで分割をしたときは、その分割は、その請求をした者に対抗することができない」

 共有者が遺産分割を請求したにもかかわらず他の共有者が協議参加させず、取り決めた遺産分割協議内容は、参加をしなかった共有者に対抗できないとするものです。通知の義務までは条文に書いておらず通知する義務はないということから結論として誤肢となるものです。ちなみに260条は、平成の間に行われた試験では問われなかった条文となります。

3.まとめと対策

 肢のイとウですがどちらが切りやすい問題でしたか?各人の学習の深さがものを言いますが、私の場合、どちらかというと肢イの方が正解を導きやすかったように思います。260条は勉強したことがない論点です。肢イは、判例を知らなかった場合にあって自信はないですが正解のような気がすると思えたのではないかと思います。
 総じて言うと組合せ肢選択においても、最後に残った2つの肢をどう切るかで運命が分かれるような問題が多いのです。普通肢、易肢は切れて当然なのです。残り2つの肢で共有の概念の”持分の理解”をどれだけ理解しているかということを問う問題なのです。
 
 普通肢、易肢を自信をもって完全にきれるようにすること、これが基本を固めるということなのです。そして最後の2肢のどちらかを持っている知識から一生懸命考える。行政書士試験において260条のような知識を増やすことは決して得策ではありません。

草々
 H28-問29

 

技(8)タイプ別問題攻略法 その1(正誤一肢選択)

前略

 いよいよ問題の攻略法を説明してゆきます。あくまでも5肢択一問題の中でのタイプ別問題攻略法を紹介します。多くの問題に触れるというよりパターンを把握することが必要ですので「技(7)問題分析その1」http://tkskikaku.jp/blog-entry-32.htmlで扱ったH28-問題13を使い説明します。

1.5肢択一問題のパターン

 5肢択一のパターンと言えば、大きくわけて以下の2つ(妥当/妥当でないは正誤の変形)に分類できます。

(1)正誤一肢選択(次のうち、正しいものは/誤っているものはどれか)
(1’)妥当非妥当一肢選択
(2)正誤組合せ肢選択(次のうち、正しいもの/誤っているものの組合せはどれか)
(2’)妥当非妥当組合せ肢選択

2.正誤一肢選択問題のこころ

 5肢の中で正誤の一肢のみ正しいか誤りか発見するという問題、みなさんは好きですか?
一肢のみですのでつまり他の四肢はそれと反対ですのでその正解肢を見つけたときは明快でうれしくなると思います。私も好きです。アプローチは、①正答肢直接発見、又は②消去法の2つのアプローチがあります。
 ①正答肢直接発見は、初見でずばりその正解肢を見つけるものであり、他の肢の正誤を深く検討しないものとなります。一方、②消去法は、不正解肢を4つ見つけ、残ったものが正解とするものです。では、正誤一肢選択問題で望ましい解き方でしょうか?
 これは実は問題の難易度にもよるのですが、①もあり、②もあると言えます。

3.H28-問題13、消去法の方が正解を導きやすい

 5肢択一問題の場合、肢毎に難易度が異なることは皆さんも理解していると思います。H28-問題13は以下の通りです。

1. 正解肢  : 難 -> 条文そのままの表現ではなく、内容として行政側の選択肢に2つあることを理解できたかが問われてる
 2. 不正解肢:  易 -> 条文のまま
 3 不正解肢:  易 -> ほぼ条文のまま
 4 不正解肢:  普 -> 条文の内容理解
 5 不正解肢:  易 -> ほぼ条文のまま

  H28-問題13は、普段より条文を良く読んでいれば、2、3、5は素直に不正解肢(内容としては正しいもの)であると切れたかと思います。残りの1と4が、他の肢と少し毛色の異なる肢となります。2つとも条文の内容に踏み込んだ理解が必要な肢となり、しいていえば、4の肢が解きやすかったかと思われます。

 ずばり、正解肢を最初から見つけることができる人は、実力がある証拠です。しかしながら、このように迷うことなく一目で正解肢を見つけ出すことができる人は間違いなく消去法でも切る実力がある方です。なぜならば、この肢の場合、消去法で解くアプローチの方が学習段階としても1つレベルが低い(条文の素直なインプット及び理解で済むから)からです。

 ①正答肢直接発見による方法は最終的に到達できる方法であり、これができるようになるには習熟度合いが物を言います。最終的に実力がついて数問をこのようなアプローチで正解することは回答時間の短縮化につながり、有利ではありますが、学習初段階、または中期段階にある人が目指すものではありません。基本は、全肢の正誤検討ということになります。これは検算のような意図もあります。

草々
平成28年-問題13

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プロフィール

円たけし

Author:円たけし
資格取得を通じてビジネス力を鍛えることをモットーとしている現在47歳のビジネスマン。2006年(38歳)~2012年(44歳)までの電機メーカに勤務している7年間に、行政書士、TOEIC865点、日商簿記2級を取得。

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